最長片道切符の旅 まとめ 行程・費用 全て公開します!

旅行

はじめに

最長片道切符というものは鉄道事業者が発売する片道乗車券のうち、発駅から着駅までの距離が最も長い切符のことを差します。(Wikipedia引用)

 

一般的にはJRが発券する切符のことを差します。

この記事を読んでいるということは最長片道切符に興味があるまたは最長片道切符の旅がしたいけど何をすればいいのかわからないという人の参考人なれれば幸いです。

最長片道切符の旅をしようと思ったきっかけは

私、筆者ゆうひが最長片道切符の旅を決行しようと思ったのはTwitterやYoutubeの鉄道マニアの方たちがこの最長片道切符をやっていましてそれらの旅行記を読んでみるととてもワクワクしました!

日本を縦横無尽に旅をするロマンがありまして鉄道マニアなら一度はやってみたいという好奇心もありました。 

最長片道切符の経路と値段


最長片道切符の旅がしたいけど

結局どういう経路で買えばいいの!?
値段ってどれくらいかかるんだ!?

という疑問があるはずです。
色々なサイトを参考してみた結果、以下のようになりました。
竹松→長万部 (2024年4月 根室本線 富良野~新得 廃止 営業キロ基準)

稚内→新大村 (2024年4月 根室本線 富良野~新得 廃止 運賃計算キロ基準)

稚内→肥前山口 (2018年4月~2022年9月)

最長片道切符の経路表(2018年4月~2022年9月)

最長片道切符の経路路線図(2018年ver)

私が最長片道切符の旅を実践したのは、
2018年4月に三江線廃止に伴って誕生したルートでした。
日本最北端の駅、稚内から佐賀県にある肥前山口(現・江北)まで4回に分けて旅を進めて行きました。

その後の最長片道切符の変遷
西九州新幹線 部分開業
2022年9月から西九州新幹線の開業により最長片道切符の終着駅が肥前山口(現・江北)から新大村駅に変更されました。

旧ルート
武雄温泉→肥前山口(現・江北)

新ルート(+18.5km)
武雄温泉 → 新大村

日田彦山線BRTひこぼしライン 開業
2023年8月に日田彦山線BRTひこぼしラインが開業したことにより、日田彦山線BRT区間と他の鉄道区間をまたがる場合に乗車券の発売に制限が加わったのでルートが変更されました。
プレスリリース 別紙3参照

旧ルート
門司→西小倉→都城→吉松→隼人→鹿児島→川内→新八代→筑後船小屋→久留米→夜明→田川後藤寺→新飯塚→折尾→吉塚→桂川→原田→博多

新ルート(-58.7km)
門司→吉塚→桂川→新飯塚→田川後藤寺→城野→都城→吉松→隼人→鹿児島→川内→新八代→筑後船小屋→久留米→博多

北陸新幹線敦賀延伸開業・北陸本線移管及び根室本線 富良野~新得 廃止 
2024年3月16日に北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、金沢~敦賀の旧北陸本線の
経路から-5.6km短縮

根室本線 富良野~新得 廃止に伴い経路変更
旧ルート
稚内→新旭川→網走→東釧路→富良野→旭川→岩見沢→沼ノ端→(函)白石→長万部

新ルート(-116.4km)
長万部→沼ノ端→南千歳→新得→東釧路→網走→新旭川→旭川→富良野→滝川→長万部

営業キロ最長ですと大きくルートが変更となり、従来とは逆ルートの九州発北海道着の経路となりました。
また北海道では長万部を終点としてぐるっと一周するルートとなり長万部から室蘭本線ルートか函館本線ルートの2ルートの経路が出現しました。

竹松→長万部の営業キロ最長と稚内→新大村の運賃計算キロ最長の2ルートが誕生しました。

値段
92,800円
74,230円(学割)

91,480円
73,170円(学割)
※営業キロ・運賃計算キロ 同額

有効期限
55日間(2か月弱)

距離
10564.0㎞(営業キロ)
10859.5km(運賃計算キロ)
※営業キロ最長の運賃計算キロは10858.2km
 運賃計算キロ最長の営業キロは10545.6km

社会人の方にとっては時間的制約が学生のかたにとっては金銭的制約が大きそうです(^_^;)

私の場合はスタートから27日目にゴールしました。

時間の都合上、早く行程を進めたりゆっくり観て回りたい人は有効期限ギリギリまで旅してみるのもいいかもしれません。

 

全行程(2018年3月~2022年9月22日の経路)

全日程行程表

行程 詳細リスト

0日目 2019年2月18日 移動 札幌

1日目 2019年2月19日 稚内~名寄~旭川~網走

2日目 2019年2月20日 網走~釧路~富良野~旭川~沼ノ端~札幌

3日目 2019年2月21日 札幌~倶知安~長万部~森~新函館北斗~新青森~弘前

4日目 2019年2月22日 弘前~東能代~秋田~坂町~天童南

5日目 2019年2月23日 天童南~大曲~盛岡~新花巻~北上~一ノ関~気仙沼

6日目 2019年2月24日 気仙沼~石巻~塩釜~小牛田~古川~福島~岩沼~いわき~会津若松

7日目 2019年2月25日 会津若松~新津~長岡~新潟~柏崎~宮内~越後川口~北飯山

8日目 2019年2月26日 北飯山~飯山~糸魚川~松本~長野~高崎~越後湯沢~新前橋~小山

9日目 2019年2月27日 小山~黒磯~安積永盛~水戸~我孫子~新松戸~武蔵浦和~池袋~秋葉原

10日目  2019年3月1日  秋葉原~成田~松岸~成東~大網~安房鴨川~蘇我~東京~西国分寺

11日目  2019年3月4日  西国分寺~武藏浦和~大宮~倉賀野~高麗川~拝島~立川~武蔵小杉~品川~川崎~尻手~浜川崎~鶴見~大船~国府津~松田

12日目  2019年3月6日  松田~御殿場~沼津~富士~甲府~八王子~橋本

13日目  2019年3月7日  橋本~新横浜~豊橋~岡谷~塩尻~名古屋~亀山

14日目  2019年3月8日  亀山~新宮~御坊~和歌山~高田~奈良~天王寺~大阪~京橋~鴻池新田

15日目  2019年3月9日  鴻池新田~木津~柘植~貴生川~草津~山科~近江塩津~米原~岐阜

16日目  2019年3月12日 岐阜~高山~富山~金沢~敦賀~東舞鶴~綾部~福知山

17日目  2019年3月13日 京都丹後鉄道 天橋立 綾部~京都~西明石~神戸~尼崎~川西池田

18日目  2019年3月14日 川西池田~福知山~城崎温泉~鳥取~郡家~東津山~姫路

19日目  2019年3月15日 姫路~岡山~津山~新見~倉敷~松永

20日目  2019年3月16日 松永~三原~呉~広島~三次~備後落合~備中神代~倉敷

21日目  2019年3月17日 井原鉄道 大久野島

22日目  2019年3月26日 東京~姫路~岡山~備中神代~出雲市~温泉津~益田

23日目  2019年3月27日 益田~津和野~湯田温泉~新山口~宇部~居能~小野田~厚狭 門司港

24日目  2019年3月28日 厚狭~長門市~下関~小倉~別府~大分~佐伯

25日目  2019年3月29日 佐伯~延岡~宮崎~都城~吉松~隼人~鹿児島中央~川内~新八代~熊本

26日目  2019年3月30日 熊本~筑後船小屋~久留米~夜明~田川後藤寺~新飯塚~折尾~吉塚~桂川~原田~博多~新鳥栖

27日目  2019年3月31日 新鳥栖~肥前山口~諫早~ハウステンボス~早岐~肥前山口

西九州新幹線開業による

2022年新ルート  → 江北(旧・肥前山口)~諫早~早岐~武雄温泉~嬉野温泉~新大村

かかった費用


かかった費用の内訳は下の通りです。(2019年当時)

最長片道切符:72,790円(学割 ※2019年1月時点での値段)
交通費   :129,808円
食費    :42,413円
宿泊費   :41,627円
レジャー費 :3595円
その他   :2961円
合計費用  :293,194円

この旅で一番かかるのはやはり交通費で最長片道切符と合わせると2/3ほどの費用になります。

また宿泊費はネットカフェなどで宿泊して節約していましたので宿泊費が大きくかかっていませんが全日程ホテルで泊まるとなると宿泊費がかかると思います。

30万は最低ラインだと思いますのでもっと優雅に旅がしたいなら40万、50万とかかるかもしれません。

※筆者ゆうひが最長片道切符の旅を行った2019年2月~3月は消費税が8%の時代だったので今、現在 同じように旅をするなら消費税や物価上昇でもう少しお金がかかるかもしれません。 

発券の仕方


経路と値段が分かって行程も考えたらあとはきっぷを発券するだけですがこの発券作業が時間を要します。

多経路なのでみどりの窓口で発券しますがなるべく窓口の多い大きい駅(新宿とか品川)のみどりの窓口で発券したほうがいいかもしれません。(経路を伝えたとき大半の駅員さんが困惑して時間がかかって窓口を占領してしまうので混むと申し訳なくなるためです)

最長片道切符はあまりにも多経路なのでさすがに即日発券はできず連絡先を聞かれて
後日発券するという流れになります。

切符の注文から購入まで3週間はみといたほうが良いと思います。
JRの乗車券は乗車日の1ヶ月前から発券できるので早めに注文して余裕をもって購入したほうが良さそうです。

実際に発見された最長片道切符がこちらです。

発券された最長片道切符

程を決めて切符を購入したら後は出発を待つのみです。
体調には気をつけて最長片道切符の旅を楽しんでください!

旅をするにあたって参考になれば幸いです。

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コメント

  1. 稚内→新大村経験者 より:

    富良野~新得廃止後の稚内~新大村が運賃計算キロ基準で生き続けるのは非常に面白い事ですよね。

    その表の中で、選択乗車の赤穂線は入れた方がいいんじゃないでしょうか。赤穂線は換算キロで山陽本線より運賃計算キロが長くなります。
    経路特定の長い方と、新在同一の新幹線の長い方は入れても運賃計算キロは変わらないですけど。

    • ゆうひ より:

      ご指摘ありがとうございます。
      時刻表で確認いたしましたが確かに運賃計算キロだと赤穂線経由の方が長いですね。
      表に赤穂線のルートを追加して修正しました。

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