京王線は関東私鉄で随一の運賃の安さを誇っています。
特に短距離の5 km 以内は関東で一番安い運賃となっています。
端から端の新宿から高尾山口まで約45 km ありますが390円の運賃を支払うことで移動できてしまいます。※2023年秋の運賃改定で新宿~高尾山口が430円になります。
なぜこうも京王線が安いのか京王沿線に20年住む筆者ゆうひが考察をしてみました!
車両を長く使っているから
京王線は車両寿命が大変長いです。
20年前と車両の顔ぶれがそれほど変わっていません。
6000系が引退して5000系が新しく来たぐらいです。5000系の次に新しい9000系ですらもう20年選手です。
JRでいうと20年前の2000年代初めの頃は国鉄の車両がわんさか走っていまして一番新しくても205系が主役を張っていました。
その205系ですらもついに武蔵野線から引退し首都圏では20年前に走っていた車両は全て見られなくなりました。
しかし京王は既存の車両に改造を重ねに重ね新しい車両設備かのように更新をし続けてきました。
優等種別の特急・準特急で一番古い7000系が充当される確率が一番高いような気もします。
車両を新造するよりも改造した方が安上がりなのでこういう風に費用を抑えることで安い運賃を実現させているのかもしれません。
過疎路線がないから
京王線はほとんどの駅が東京都内にあります。(京王稲田堤、若葉台、橋本が神奈川県)
京王線は規模は小さいながらもどの路線も需要がある路線で過疎路線がひとつもありません。
東側は副都心の新宿・渋谷 西側は高尾山そしてリニア駅が開業を予想される橋本となっています
特に1番西にある高尾山は京王線でしか行くことができません。このように赤字を補鎮する路線がないので利用者が多く運賃を安くすることができるのかもしれません。
一番利用者の少ない駅は府中競馬正門前ですがこれは平日に競馬場が開いておらず利用する人がいないだけであって競馬場が開かれている土日は多くの人が駅を利用しています。
色々な事業をしているから
鉄道会社は鉄道事業のみならず百貨店やレジャーなど様々な事業があります。
京王グループは
鉄道事業で御岳登山鉄道と高尾登山鉄道の二つのケーブルカーを有しています。
バス事業では京王バス以外にも八王子を中心に運行している西東京バスも京王グループの傘下にあります。
バス路線も充実していましてバスタ新宿を拠点に山梨・長野・岐阜・愛知方面にネットワークが張られていて地方でも京王高速バスを見かけることがあります。
多摩動物公園の隣に京王れーるランドと言う京王電鉄が運営する鉄道博物館があり、動物園の帰りに立ち寄れるようになっています。筆者ゆうひ自身も2度行ったことがありますが小規模ながら入館料も安く京王線のことをよくいるので大変面白いです。
こういったグループの収入の何割かは親の京王電鉄に行ってると思うので収入に余裕があり鉄道事業では薄利多売なことができると思います。
以上京王線の運賃が安い理由を三つほど考察してみました。
最近では座席指定有料の京王ライナーに力を入れて通勤客からの収入を見込んでいるようですが、京王線の魅力は運賃が安いということなのでこのまま運賃が安いままかつ高架化で利便性アップをしてほしいものです。
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