新幹線乗り放題のきっぷで東北新幹線 全駅訪問してきました。仙台〜新青森

鉄道

東北新幹線 全駅訪問後編ということで北半分の仙台〜新青森の駅を紹介していきます。前編の東京〜仙台はこちら!

【東京〜仙台】新幹線乗り放題のきっぷで東北新幹線 全駅訪問してきました。
前回の記事で鉄道開業150周年 JR東日本パス(以下、東日本パス)を利用してJR東日本区間の北陸新幹線の駅を訪問してきました。北陸新幹線をやったならばJR東日本の主力の東北新幹線の駅訪問もしたいということで(というか東北新幹線のほうがメイン...

東北新幹線は仙台を過ぎると印象が変わってきますのでそこを含めて楽しんでくださいませ

東北新幹線 全駅訪問

古川

陸羽東線が乗り換え駅となっています。


古川駅名標

駅構造としては2面2線で真ん中に通過線がある新幹線のスタンダード構造ですが、

上りホームは島式ホームになっており、外側には線路がありません。

これは東北新幹線が増発した際に後から線路が付け加えるようにしたようですが仙台以北から列車の本数が減るので無用の長物となりました。

上りホーム

駅改札口

東口

西口

古川駅前 ホテルが乱立しています。

下りホームから盛岡方面を望む
200系とE5系の立ち入り禁止看板両方拝められます。

このように厳重注意されてるのには理由があり、1983年夏に東北新幹線で小学生の女の子が跳ねられるという死亡事故がありました。

事故の概要を説明すると
古川で降りるはずだった家族が帰省ラッシュで降りられず女の子だけ古川駅に取り残されてしまいました。

女の子は離れた家族に再会しようと、ホーム先端(写真の場所)から安全策をすり抜けて、線路を辿って一ノ関方面へと歩いて行ったようです。

恐ろしいのは女の子がはねられたのが古川から北へ11km先の第一高清水トンネルらしいのです。

ただでさえ11km歩くのも大変なのに高速で通過する新幹線の線路を1人でトボトボと歩いていたというのがゾッとします。
(歩いてる最中に上り列車とかが通過して気がつかないものなんですかね)

事故現場の第一高清水トンネルは古川から走って最初のトンネルで新幹線に乗っていても距離があると感じるので余計にゾッとします。

東北新幹線に乗るたびにこの事故を思い出します。

くりこま高原

新幹線単独駅
「くりこま」とひらがなで最近開業した駅かと思いがちですが1990年開業なので東北新幹線ので他の駅と比べても特別新しい駅では無いです。

くりこま高原駅名標

2面2線の駅
明らかに後付けで設置された簡素な駅です。

ホームの床を見てもらえると分かりますが色が違う部分があります。
写真奥側は元々あったホームで12両対応でした。
それを16・17両まで対応させるためにホーム長を延ばしています。
これは水沢江刺や新花巻でも見られます。

なぜか駅ホームに水道があります。
昔からある駅では汽車の煤を落とすために水道がありましたが新幹線の駅だし、ましてや平成に入ってからできた駅なのに水道があるのは謎ですね

改札口
駅構内にはトイレや待合室がありません。

東口

エポカという巨大な建物が東口の前にあります。
新幹線の車窓からでも目立ちます。

西口

でっかい水車がある

近くにイオンがあるので何も無い訳では無いです。

駅ナカ
小規模ながら土産屋などがあるので新幹線駅の体裁は守られているようです。

一ノ関

この駅から岩手県に入ります。
一ノ関から北は雪対策のため駅全体が屋根に覆われているスノーシェルター構造になっています。

一ノ関駅名標

当駅に停車するやまびこ号は通過待ちすることが多いです。

仙台〜盛岡の間で一ノ関だけ停車するはやぶさがあります。
一ノ関の利用者数は1,352人(2021年度)でこれは古川の1,936人(2021年度)より少ないです。

階段を降りるとピカチュウがお出迎え

改札口
新幹線専用の改札はなく出口に行くには長い跨線橋を歩かなきゃいけません。

西口
岩手県の主要駅ですが駅ナカはこじんまりしています。

一ノ関の北側に日本一長い橋梁の第一北上川橋梁があります。
長さは3,872mあります。
ただ川幅が4km弱ある訳ではなくほとんどが田んぼの遊水池でただの高架橋です。

水沢江刺

新幹線単独駅で1982年の東北新幹線開業時にはこの駅はなく1985年に開業しました。

駅名の水沢江刺は元々、新水沢にする予定でしたが当時の水沢市に隣接していた江刺市が俺の名前もつけてくれよ!と頼み込んだことからこの駅名になりました。

2006年に水沢市と江刺市が合併して奥州市になったので江刺とは?と駅名に疑問が生じるようになりました。

水沢江刺駅名標

2面2線の駅構造
くりこま高原同様 このせまっちいホームをはやぶさが高速で通過していきます。

夜行新幹線を走らせるのに備えて2面4線に拡充可能らしいです。

ホーム北側は雪対策のため全面屋根に覆われていますが、後から付け足した南側のホームは簡素な造りとなっています。

外から見た延伸ホーム
取ってつけたような感じで面白い

この新幹線ホームとは思えぬ程の狭さ!
現在、このホームをめいっぱい使うのは仙台〜盛岡を各駅に停車するタイプのはやぶさとこまちで朝の1本しかないのでこの狭さでも問題はないとふんだのでしょう。

南部鉄器の絵が飾られている。

改札口
改札内にトイレがないので注意

東口
白石蔵王と同様、絶賛駅改修工事で防音シートに覆われてて駅の全容は包み隠されていました。

駅前でこんな感じ
白石蔵王と良い勝負です。

利用者は自宅から駅まで車で移動して、駅の駐車場に置いて新幹線に乗るパークアンドライドがほとんどみたいです。

西口
大きな南部鉄器のモニュメントが目立ちます。

駅前
少々の住宅地と畑が広がるだけ

在来線の水沢駅は北上川を挟んで約4.5kmの場所に位置しています。

水沢江刺駅ナカ
わずかながら売店があります。

北上

北上駅名標

2面3線 真ん中通過線の構造です。
通過線があるのはこの駅まででこれより北は通過線がありません。
本数が少なくなるし後から新設された駅のため

11番線は予備ホームで普段は使用されておらず試験車両の折り返しで使用されています。

改札口
新幹線改札口があります。

東口
一ノ関と同様、新幹線乗り場から在来線の改札に出るまで歩きます。

ホテルが点在するだけで目立ったものはないです。

新花巻

水沢江刺と同時期に開業した駅で釜石線との接続駅です。

新花巻が開業する前は釜石線は約500m東に矢沢駅がありましたが新花巻が代替となり廃止されました。

新花巻駅名標


駅の構造は水沢江刺と全く同じで違いが全くわからないです。

延伸ホーム
10両編成はこの部分に停車しないので水沢江刺と同様かなり簡素な作りになっています。

駅改札
改札内にトイレはないです。

駅構内

東口

こちらもパークアンドライド方式が主流ですがあまり車の数はないです。

西口
銀河鉄道の夜モニュメントとともに

盛岡

開業時から2002年までの終着駅
全列車が停車し、やまびこはここまでの運用になります。
ここから北はほとんど(ごく僅かにはやての運用があるため)がはやぶさになります。

盛岡駅名標
秋田新幹線が発着する番線は雫石が表示されます。

2面4線の駅で真ん中の12、13番線は主に当駅止まりのやまびこが発着します。

12、13番線が主本線なので将来的に通過できるようにホームの隙間が空いています。
盛岡を通過する列車はまだ現れてはいませんが…

外側の11番、14番線は新青森・新函館北斗方面のはやぶさや秋田新幹線が発着します。

はやぶさとこまちの増解結が行われます。
秋田新幹線は下り側にある渡り線で田沢湖線と合流する構造になっていますので下りはそのまま14番線で解結してこまちを先に発車させます。

一方上りは11番線で増結を行います。
ここは福島と違いますね

上りのこまちは下り本線を平面交差しますが
盛岡は全列車が停車するので福島の恐怖感はないです(笑)

駅改札口
盛岡の新幹線改札は特殊構造になっており
一旦改札階に降りて西方面に進むと改札があります。

北改札口、南改札口、在来線改札口が密集しています。

西口
東口と比べるとすっきりしている印象

東口
啄木の書体のもりおか は有名です。

盛岡駅ナカにあるiwate tetotetoで盛岡名物の福田パンが購入できます。
酸いも甘いも様々な種類が楽しめます。

いわて沼宮内

JR東日本の新幹線駅で最も利用者数が少ない駅でなんとたったの38人(2021年度)です。

運行形態上 最速のはやぶさしかないので仕方ないですが利用者の多い宇都宮や郡山をすっ飛ばして1日38人しか利用しないいわて沼宮内には停車するというのが面白いです。

ただ盛岡を過ぎるとはやぶさの停車パターンが複雑になり、いわて沼宮内に停車するはやぶさは盛岡以北は各駅停車になるはやぶさです。

なので1日に停車するのは8往復程度で2時間に1本ペースです。

いわて沼宮内駅名標

盛岡以北は比較的新しくできた区間なので途中駅には通過線がない2面2線の構造になっています。

通過待ちするほど本数も走っていないので必要最低限の設備です。

いわて沼宮内、二戸、八戸のホーム長は12両対応です。
10両編成のE5系しか来ないので2両分持て余しています。

2002年当時に運用があった12両の200系E1系の乗り入れを想定していたのかもしれません。

改札口
新幹線駅らしからぬ静けさ

東口
パークアンドライドできるように駐車場を備えています。

新幹線の案内表示
一度も乗り入れたことがない200系のピクトグラムです。(ただ単に開業当時は200系のピクトグラムしかなくてそのままピクトグラムを更新していないだけみたいです。
E5系のピクトグラムは2010年に登場したため)

いわて沼宮内は新幹線単独駅ではなく在来線のいわて銀河鉄道線の乗り換え駅でもあります。

いわて沼宮内は盛岡方面から来た一部列車が当駅で折り返すのでいわて銀河鉄道線の主要駅になっています。

いわて銀河鉄道線の利用者数は724人とそこそこの利用があり最低1時間に1本盛岡に行く列車があります。

いわて沼宮内の新幹線の利用者数が少ないのは単に人がいなさすぎて利用が少ないのではなく、在来線のいわて銀河鉄道線の利便性が良いのでそちらに人が流れて利用客が少ないパターンです。

盛岡まで本数がある在来線に乗って、盛岡から新幹線の本数が増えるのでそういう使い方をしている人が多いのかもしれません。

売店や駅レンタカーの窓口があります。
八戸延伸時に駅舎をリニューアルしているので設備が綺麗です。

駅前 新幹線の利用は壊滅的に少なくても在来線の利用がそこそこあるので新幹線単独駅のような閑散とした感じでは無いです。

二戸

この駅から二戸・八戸・七戸十和田と
漢数字+戸の駅名が続きます。

いわて沼宮内〜二戸の間に岩手一戸トンネルという約26km弱の長大トンネルがあります。
約26kmと言うと東京〜武蔵境とほぼ同じ長さですが新幹線は高速走行するので、
さほど長いトンネルとは思いません。

二戸駅名標

1日10往復の列車が停車
盛岡以北各駅停車タイプといわて沼宮内や七戸十和田を通過するタイプのはやぶさが
二戸に停車します。

ホームが地上にあるため改札口に行くには階段やエレベータで上る必要があります。

相馬大作?作品が展示されていました。

改札口

東口

駅前は工事中でした。

西口
物産センターがあり、岩手・青森のお土産を購入することができます。

八戸

2002年延伸時に終着駅
最速達のはやぶさ以外は停車します。

八戸駅名標

2002年から2010年まで終着駅だったこともあり、2面4線の構造になっています。
主に列車が発着するのは、内側の12番、13番線で外側の11番、14番線は定期列車では朝の1本しか発着しません。

なので可動柵も内側しかありません。

盛岡〜新青森で唯一の追い越し設備がありますが本数が少ないのと最速達以外の列車が停車するので定期列車では通過待ちはありません。

新青森・新函館北斗延伸後は当駅始発・終点の列車は消滅しました。

改札口

東口
こちらがメイン
八食センターなどへ行く場合はこちらの出口からおります。

西口

西口は開放的

八食センターでのっけ丼を食べてみました。
八戸駅から八食センターまで100円で行けます。

七戸十和田

新幹線単独駅で駅がある七戸町は東北新幹線以外鉄道路線がありません。

元々七戸十和田付近に南部縦貫鉄道線が運行していましたが七戸十和田の開業を待たずして南部縦貫鉄道線は廃止されたしまいました。

七戸十和田駅名標

2面2線の地上駅で駅構造は二戸と全く同じです。
ホーム長は八戸以北は10両までで二戸と比べると2両分短いです。

改札階からホームを見下ろす。

改札口
改札内にはトイレや売店はありません。

北口

南口
十和田湖・八甲田山へ向かうならこちらです。

駅の近くに東八甲田温泉という日帰り入浴施設があります。

七戸十和田を過ぎると東北新幹線で一番長いトンネルの八甲田トンネル(26,455m)に入ります。
いわて沼宮内~二戸にある岩手一戸トンネル(25,808m)より若干長いです。

新青森

東北新幹線の終着駅
開業から28年経てようやく全線開業しましたが新青森駅自体の開業は1986年で東北新幹線が延伸するまでの24年は無人駅でこじんまりとしていました。(開業時から新青森というのも珍しい)

東北6県では青森だけ青森と新青森にわかれています。
北海道新幹線を延伸させることを想定して青森ではなく新青森に設置したようです。

新青森駅名標

2面4線の駅構造
半分以上の列車は新青森での折り返しになります。

新函館北斗へ直通する列車は11番線と13番線の発着で新青森折り返しの列車は12番線、14番線の発着で分けられています。

新青森から先は北海道新幹線として線路が続いています。
なので新青森は終着駅な感じはあまりしません。
少し北に進むと北海道新幹線と車両センターの引込線とが分岐します。

改札口
青函トンネルは貨物列車と併用している関係で北海道新幹線へ直通する列車は少ないです。

青森と言えばねぶたということでねぶたの作品が駅ナカに展示されています。

東口
栄えてきつつありますが、青森と比べるとものたりない印象です。

訪問時の行程

今回、東日本パスを利用して東北新幹線を1泊2日で23駅すべての駅を訪問してきました。

仙台より南は新幹線の本数がそこそこあって訪問しやすいですが仙台を越えて、盛岡を越えてだんだん北へ行くと新幹線の本数もすごーく少なくなっていくので行程を組むのに頭を使いました(笑)

北陸新幹線のときと同じで1方向に移動するのではなく進んで戻ることによって駅の滞在時間をちょうどよくすることができます。

特に日中は2時間に1本ペースのいわて沼宮内は18分の滞在時間で済むようになっています。(その代わり新青森は10分しかいれなかったのでタイトでしたが)

これぞ!東日本パスの新幹線乗り放題だからこそなせる業ですね!

福島とか新青森とか10分くらいしかいれなかったのでもうちょっとじっくり見たいなぁと思いました。

盛岡は3時間弱くらいいたいと思いました。 またじゃじゃ麺とか食べに行きたいです。

何十本もの新幹線に乗ったので、東北新幹線の車内チャイムが脳内で無限に響きましたね(笑)

東北新幹線の駅で一番面白かった駅は?

23駅あった東北新幹線の駅で一番印象に残って面白かった駅は

新幹線単独駅で、寒冷地独特の駅構造だけどちぐはぐな造りで駅前は面白いほど何もない「水沢江刺」ですね

小路で防音シートに覆われていて駅舎の全容が見えなかったのは残念だったのでもし降りる機会があればリニューアルされた駅舎を見に行きたいです。

 

ゆうひ
ゆうひ

お土産で買った南部せんべいの納豆せんべいが

とても美味しかったです。

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