北陸観光フリーきっぷのお得な使い方:コスパ最強の北陸旅行を実現しよう!

お得なきっぷ

筆者ゆうひは利用したことがないですが昔、JRに周遊券という切符がありました。

周遊券にはアプローチ券とゾーン券というものがあり、アプローチ券はゾーン券のある場所まで往復するきっぷでゾーン券はその周遊エリアを周遊するきっぷに分かれていました。

周遊券は国鉄時代はめちゃくちゃ大人気の切符でしたが時が経つにつれて売上は減少し、2013年に全廃してしまいました。

現在でもお得なきっぷと呼ばれるものは多種多様にありますが
モータリゼーションが進んだりコロナがあったりでお得なきっぷが廃止になったり条件が厳しくなったり、利用しにくいところをフリーエリアに加えてコソッと値上げしたりしています。

そんな鉄道の不況のなかでめちゃくちゃお得なきっぷが現存していました。


それが北陸観光フリーきっぷです。

この切符の何が凄いのかを解説していきます。

北陸観光フリーきっぷとは?

北陸観光フリーきっぷはJR東海が発売している企画乗車券の一つで文字通り
北陸地区の鉄道路線が新幹線や特急列車の自由席を含めて乗り放題になる切符です。

JR東海のHPをご確認するとより詳細な情報が得られます。

まとめると
発売場所
・静岡
・浜松
・名古屋
の3つの地区周辺のJRの駅の窓口およびサポートつき指定席券売機で購入が可能

値段 
静岡 おとな 20,290円 こども 10,140円           
浜松 おとな 19,280円 こども 9,640円            
名古屋市内 おとな 17,220円 こども 8,610円 

利用条件など
・往復は指定席で移動が可能
福井、石川、富山のJR、パピラインふくい、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道の路線をほぼほぼ乗り放題になる
・周遊区間では新幹線や特急列車の自由席が乗り放題
往路 しらさぎ 復路 ひだ、往路 ひだ 復路 しらさぎと別々のルートにしなくてはならない
・周遊区間以外の下呂・高山・飛騨古川にも途中下車ができる

発売条件
・利用期間 通年(ただし、GW・お盆・年末年始は利用不可)
・発売期間 通年(利用日の当日購入可)
・有効期間 連続4日間

と言った具合です。

北陸観光フリーきっぷのすごいところ

東京からでも圧倒的にオトク

北陸観光フリーきっぷはJR東海が発売している切符なので東海地区の
静岡、浜松、名古屋の3ヶ所で発売されています。

ですが、東京からでも北陸観光フリーきっぷを利用することで
北陸新幹線に乗って行くよりも圧倒的にお得に北陸に行けて周遊できてしまいます。


まず東京などの首都圏に住んでいる人がこの切符を買うとすると一番近い静岡で購入すると思います。

この切符は名古屋と静岡で3,070円しか変わりません。
片道ではなく往復で差額が3,070円で片道だと1,535円となりますので定価の特急料金(自由席 2,530円)より安いというバグがあります(笑)


静岡で購入すると19,360円 ※となりまして、それに加えて東京から静岡までの運賃などが必要になります。 ※2023年時点での値段

新宿から小田原まで小田急線が通っており、901円で小田原まで行くことができます。
さらに新宿の金券ショップで小田急の株主優待券を購入すると600円くらいで小田原まで行けてしまいます。

小田原からは新幹線でも在来線でもどちらで行っても良いですが


小田原~静岡ではギリギリ100㎞に収まっているので新幹線の特急料金も
自由席の1760円を課金するだけで乗れてしまいます。
乗車券と合わせると3,450円となります。

なので小田急沿線とかに住んでいる方だと片道 4,000円くらいで静岡に行くことができます。
往復で8,000円となりますので東京からでも28,000円で往復の新幹線や特急さらには周遊エリアの移動もできてしまうわけです。

ちなみに北陸新幹線で東京~富山を定価で往復すると定価で25,920円となります。
これに2,000円ちょっと足すだけで北陸の移動が無敵状態になりますので、時間に余裕がある方は是非、首都圏からでも静岡経由で北陸観光フリーきっぷを購入してみてください。

新幹線・特急の自由席に乗り放題


フリーエリア内の北陸新幹線や七尾線の特急の能登かがり火の自由席に乗り放題です。

観光で立ち寄りそうな敦賀、福井、芦原温泉、加賀温泉、金沢は新幹線駅ですので
移動に苦労はしません。あと新幹線や特急が自由に利用できることは時間の節約にもなります。

移動に時間がとられないのが利点ですね
単純に新幹線や特急が乗り放題なのは鉄オタの私たちにとっては嬉しいですけどね笑

飛騨高山や下呂温泉にも行けちゃう


「北陸」観光フリーきっぷと言いながら飛騨高山や下呂温泉にも観光できてしまうのがこの切符の強みです。


往路か復路でひだに乗車して高山線を移動できますが途中の下呂・高山・飛騨古川
途中下車が可能です。

そして途中下車した後も、後続のひだの指定席に乗れるというのがとても便利です。


この切符を復路で利用したとき富山から名古屋での移動で
富山→飛騨古川
飛騨古川→下呂
下呂→名古屋
と3回ひだを乗り継ぎました。

全部指定席だったので通常購入すると5,000円ほどかかりますが、北陸観光フリーきっぷなら追加料金無しでひだを乗り継ぐことができます。

Webサイトを見る限りだと、途中下車した後も後続のひだの指定席にマストで
乗らなくてはいけないのかな? と思ってJR東海に問い合わせてみました。


結論としては、下呂・高山・飛騨古川のみに途中下車するなら特急列車の自由席だろうが普通列車だろうが構わないとのことです。

なので距離が近い飛騨古川から高山に向かう際は普通列車で移動してもOKになります。

ただし下呂・高山・飛騨古川以外の周遊区間外の途中下車は認められず、途中下車してしまったら切符が前途無効になってしまいますので注意してください。

北陸観光という名前ですが、この切符で下呂温泉や飛騨高山を観光してついでに金沢に行ってみるという使い方もできます。

有効期間が4日間と長い

通常、JRの企画乗車券の有効期間は乗車日から1〜3日くらいがほとんどですが
北陸観光フリーきっぷは有効期間は4日間と長めです。

期間が長いので使い方は多種多様です。
・4日間フルフルゆったりと北陸観光するのも良し
・前半 北陸 後半 飛騨高山と2箇所観光するのも良し
・2日間で新幹線や特急列車をフル活用して効率的に観光するのも良し
と上記のように色んな使い方ができます。

静岡発の北陸観光フリーきっぷだと日割りで5,000円以下なので5,000円以下で新幹線・特急が乗り放題と考えるとコスパ良すぎにもほどがありますね笑

じっくり北陸を観光してくれ という思いが感じ取れます。

1人でも利用できる

某JR西〇本だとフリーきっぷを発売しても
ぼっちはダメ!言わんばかりの2人縛りをしますが
北陸観光フリーきっぷは1人からでも利用が可能です。

1人旅なら旅行の行程を自由に組めちゃうので特急列車のシャトルランも何も気にせずにできますね

もちろん複数人の利用でもお得に便利に北陸を観光することができると思います。

当日購入できる

お得すぎる切符というのは大抵は前日までに購入しなくてはいけないものですが、北陸観光フリーきっぷは利用日当日でも購入が可能です。

なので切符を買おうとしても前もって購入する必要があって利用日当日に切符を購入できなかったという悲劇は避けられます。

復路の特急・新幹線の指定席を後から予約することができる

切符を購入した際に指定席の切符を発券することができますが
切符購入時に指定席の切符を発券しなくても後で周遊区間の窓口で発券することが可能です。

急な予定変更でも切符を変更する手間が省けます。
自分の好きなタイミングで発券してください。

北陸観光フリーきっぷの注意点

ルートの縛りがある

往路と復路で異なるルートを選択しなければならないので行き帰りのルートは自由に選べません。
米原を経由するしらさぎルート高山線を経由するひだルートを往路と復路で両方経由する必要があります。
※同じルートで往復することはできません。


しらさぎルートは1時間に1本運行されていますが、


問題はひだルートで富山発着のひだの便が1日に4本しか運行されていないのでここが
北陸観光フリーきっぷの旅程のネックとなってしまいます。

高山線はローカル線なので北陸線と同じノリで普通列車で移動しようと考えると
痛い目にあいます!(笑)

北陸観光フリーきっぷを使いこなすには綿密なスケジュールを立てなくてはいけません。

特急列車の自由席が少なく混んでいる

特急列車・新幹線が乗り放題なのは良いことですが、サンダーバードやしらさぎは利用者が多いので自由席が混んでいます。
そして自由席は1編成あたり2両しかないので自由席そのものも少ないです。

特急乗り放題!と陽気になっても座ってゆったりとした移動は保証できないので効率的に移動できる手段と考えて立ちんぼでも良いというマインドで特急に乗るようにした方が
気が楽です。

4日間フルで使い倒すのが難しい

メリットで有効期間が4日間あると書きましたが逆に4日間まるまるフルで使い倒すのは難しいのがデメリットです。

学生さんなら4日間連続で予定を開けることは可能だと思いますが社会人ともなると4日間連続で予定を空けることは難しいと思います。
(長期休みが取れそうなGW、お盆、年末年始の期間は使えませんですし)

4日間フルで使おうとは考えずに2,3日で自分が確保できる日数で少し損を覚悟に利用したほうが良いと思います。

どうしても4日間使いたいんだ!って場合は
初日 前入りで敦賀や富山まで移動して2~4日目で北陸を周遊するってのも手段の一つです。

指定席券売機では購入できない

この切符は指定席券売機で購入することができず、JR東海のJR全線きっぷ売り場の窓口かサポート付きの券売機でしか購入することができません。

なのでただ単に切符を購入したい場合でも窓口の列に並ばないといけません。

決して指定席券売機で発券できないような感じではなさそうなので
改良して指定席券売機で発券できるようにしてほしいです。

北陸新幹線でなぜか自動改札機が使えない

切符のサイズは自動改札でも通れる85mm券なのですが、なぜか北陸新幹線の自動改札を通ることができず有人改札を通過する必要があります。

新幹線の有人改札って複雑な事情の方の対応とかで意外と混雑しているものでただ単に通過したいだけなのに改札を通過するまでに結構時間がかかることがあります。

乗り換え時間をタイトに設定していたら乗り遅れる可能性がありますので新幹線に乗り降りするときは時間に余裕をもって行動してください。


かつて発売されていたどこでもきっぷなどで企画乗車券で新幹線に乗れる前例はあるはずなのでこちらもうまいこと改良して自動改札を通れるようにしてほしいですね


北陸観光フリーきっぷ めちゃくちゃお得なので北陸観光の際に活用して欲しいです。
北陸新幹線敦賀延伸後も利用できますので新幹線や特急列車を乗りまくって北陸観光を充実させていきましょう。

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