【大阪からたった30kmのハイキングコース】生瀬〜武田尾の福知山線旧線を歩いてみた

鉄道

こんにちは!

ゆうひ
ゆうひ
福知山線だけ妙に運賃が高いことに不服な

筆者ゆうひでございます!

JR福知山線は東海道本線の尼崎から山陰本線の福知山駅を結ぶ106.5kmの路線です。
この路線は大阪と山陰地方を結ぶルートの役割を担っており大阪~篠山口はアーバンネットワークの路線の一つとして「JR宝塚線」の愛称がつけられています。

今は通勤路線としての役割が大きいですがかつては大阪から近いのにかかわらず非電化でディーゼルがゆったりと走行していました。

福知山線電化で使用されなくなった旧線

福知山線旧線.jpg
CC BY 3.0, Link   福知山線旧線を走るディーゼルの鈍行 ※Wikipediaより

福知山線は1979年以前まで尼崎~塚口を除いて単線非電化の路線でした。
そこから徐々に複線化や電化を進めて通勤路線として整備していったようです。

電化に関しては1981年に塚口~宝塚が最初に電化され、1986年に宝塚~福知山が一気に電化されました。

1986年が福知山線にとってのターニングポイントで、全線電化と同時に宝塚~三田を複線化させる計画がされました。

しかし生瀬~武田尾は武庫川沿いに線路を敷いていたため(旧線)、複線化が難しく結果としてトンネルを掘って生瀬~武田尾を1.8㎞短縮する新線に電化複線化で切り替わりました。

 
旧線の長さは4.7㎞で長らく立ち入りが禁止されていましたが2016年にハイキングコースとして一般開放されました。
 
福知山線廃線跡ハイキングコースを歩いてみた

ハイキングコースのスタート地点は宝塚の隣駅である生瀬駅です。
 
生瀬から福知山方面からトンネルを突っ切る新鮮と武庫川沿いを走行する旧線の分岐点が存在します。
福知山線は宝塚を過ぎると一気に雰囲気が変わり、京阪神の通勤路線に関わらず地方駅みたいな感じになります。

生瀬駅の周辺地図
福知山線の廃線跡の遊歩道は駅から少々離れています。

事前に福知山線の廃線跡の遊歩道について調べてみると
あくまで廃線跡なので道が整備されていないことと
トンネルには照明がなく昼でも真っ暗なので必ず懐中電灯を持参しておくことと記述がありました。

 


なので祖母の家からレトロな懐中電灯を持ってきました。

しかし結論から言うと発光が足りずにスマホのライトを使って歩くことになったのでちゃんとした懐中電灯を持っていくことを強くおすすめします。
 
 

廃線跡のハイキングコースを示す案内看板

JR福知山線廃線敷と記述されているが
旧線は1986年まで使用されていたので「国鉄福知山線」と表記するのが良さそうな気がしますがどうでしょうかね
 

ここが生瀬側のハイキングコースの入口です。
一瞬立ち入り禁止のところかな?と思い入るのをためらいましたがここ以外入る場所がなさそうでした。

ハイキングコースには途中トイレが一切ありませんので、事前に済ませるかこの坂を下ったところにある簡易トイレで済ませてから歩くようにしてください。


単線の廃線跡が続く 道の大部分は整備されておらずちょくちょく枕木が残っているので歩きにくいです。


旧線は武庫川をべったりと沿って線路が敷かれていました。 新線は生瀬~道場はほとんどトンネルですがこちらは短いトンネルが何ヵ所かあります。


注意事項の看板 ハイキングコースではありますが、ほとんど整備はされていないので
あくまで通行は「自己責任」みたいです。

この注意書きはここだけじゃなくて何ヵ所もあってくどいくらい注意されているので歩くのに少々ビビってきました…(笑)


それでも武田尾を目指して前に進みます。
雄大な武庫川の自然を堪能することができます。
大阪から30㎞くらいでこんな景色になるのだから驚きです。


錆びついていますが制限表示の看板を発見
ここにかつて鉄路があったことを感じさせてくれます。


生瀬方面から歩いて最初のトンネルの北山第一トンネルです。


トンネルの中に入るとホントに証明がありません。
トンネルの中に進むと真昼間でも真っ暗なのでめちゃくちゃ怖いです。

懐中電灯は必須です。 スマホのライトだとすごくこころもとないので…


トンネルを出てさらに秘境感が増しました。
ここまで来たら後を引き返すのも面倒なので先に進みます。

そして少々進むとこの廃線跡で一番長いトンネルの北山第2トンネルに入ります。
長さは413mで鉄道のトンネルとしては長くはありませんが人が真っ暗な中、歩くのには長すぎるトンネルです。


トンネル内部の暗さはこの通り
懐中電灯が古いせいか全く役にたちませんでした泣
スマホのライトで足元を照らして壁を伝いながら少しずつ進んでいきます。

この暗闇がずっと続きそうで動物的本能で恐怖を感じます。


ようやく出口
トンネルの出口に差し込む光の安心感がすごい。


北山第2トンネルを抜けるとあとのトンネルは短すぎるか出口の光が見えるトンネルなので峠は越えました。

福知山線は大阪と北近畿を結ぶ役割を担っているので非電化時代のときは、山陰線に直通する列車もありました。
鈍行だと米子や出雲市まで直通で行けたようです。

さらに特急まつかぜは山陰線経由で福岡の博多まで運行していました。
「博多行きの特急列車がここを通っていたのか~」と考えると非常に感慨深いです。


トンネルとトンネルの合間にこのハイキングコースの顔ともいえる第2武庫川橋梁があります。


鉄橋と川があるだけで他は何もないです。
元鉄道路線らしい雰囲気を十分に堪能できます。


5㎞弱あるいてようやく武田尾駅付近に到着です。
今までこんな山間を歩いてきたんですね~

武田尾は温泉地みたいで温泉地らしい看板です。
だいぶ秘境感がある温泉地に来たと思ってしまいますが大阪から35分で行けるのでアクセスは非常に良いです。

この駐車場辺りに武田尾駅がありました。

旧武田尾駅.jpg
CC 表示 3.0, リンク

旧線時代は1面2線の島式ホームで列車の交換が可能でした。※Wikipediaより

武田尾温泉 元湯へ続く赤いつり橋
福知山線の旧線は道場の手前までありましたが武田尾から先は遺構などは残されていますが整備はされていませんので歩いていくのは危険です。

このつり橋の手前にある草山トンネルですが元々福知山線のトンネルを道路用に再利用していますが途中で90度左に曲がって出口に出ますが、直線方向は通行止めになっています。

この通行止めになっている道が福知山線の線路だったわけです。(詳しくは他の人のブログなど見てください。)

武田尾温泉の足湯
ここで歩き疲れた足を癒します。

ホームの半分がトンネルの中の武田尾駅


前々から気になっていた福知山線の武田尾駅 橋の上に駅があるという感じなので駅舎らしい駅舎ではありません。


武庫川にダム計画があったらしく高い位置に橋が架かっています。


駅西側 駐輪場があります。
わずかながら周辺に民家があるのでそれ用なのでしょうか?


改札口 ICカードの簡易タッチ期ではなく簡易な自動改札機です。(JR西特有のものでしょうか?)

新三田の手前にある駅なので1時間に4本とそこそこ電車の本数は多いです。

ホームに上がってみました。山陰線の保津峡に似ていますね。 
(電化のため新線に切り替わった、橋の上にあるなど)


保津峡と違うのはホームの一部がトンネルの中にあることです。
ほくほく線っぽい感じがしますね

電車がやってきました。 大阪まで一本でいけちゃいます。

福知山線の廃線跡のハイキングコースを歩いてみました。 歩きやすい靴や懐中電灯だったり様々な装備をしなくてはいけませんが大阪から近くて自然を堪能できるので良いハイキングコースだと思いうます。

ゆうひ

ゆうひ

 
 
トンネルの中は身震いするほど怖いので照明器具を持っていったほうがいいです。 絶対

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