皆さんご存知でしたか?
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いいものなのです。
これは通勤定期券だけの裏技で学校などの申請が必要な学生定期券では出来ません。
だけど区間を延長したらその分 定期代は高くなっちゃうじゃないの?
定期券がお得になる例
定期代はこのような値段になっています。
新宿~東京の区間は1ヶ月だと6,290円で6ヶ月だと30,270円です。
この数字をよーく覚えといてください
続いて新宿から東京から品川よりの1駅隣の有楽町までの定期の値段を見ていきます。
新宿から有楽町の区間は1ヵ月6,290円で6ヶ月だと30,270円です。
お気づきいただけただろうか?
新宿から東京までの定期代と一緒なのです。
この現象のメカニズムとしてJRの運賃は対キロ区間制という運賃計算方法を採用しています。
対キロ区間制というのは営業路線の一定距離を基準にいくつかの区間に分けて乗車した距離に応じた区間運賃を算出する方式です。
jr東日本の東京山手線内では
3km 以内 | 150円(146円) |
5km 以内 |
170円(167円) |
10km 以内 | 180円(178円) |
15km 以内 | 210円(208円) |
20㎞ 以内 | 280円(274円) |
運賃は切符料金 ()はIC運賃
と運賃が区間によって変動していく方式です。
先ほどの例ですと新宿~東京の距離は10.3kmになっています。
10 km以内だと180円(178円)ですが10kmを100mでも超えてしまうと15km以内の運賃に切り替わってしまいます。
つまり新宿から10kmちょっとのところでも15kmギリギリのところでも運賃・定期代は変わらないという仕組みになっています。
新宿~東京の区間を残しつつ定期の区間を15 kmギリギリまで延ばしてみます。
定期区間の延長ですが片方向だけではなく双方向少しずつ伸ばすこともできます。
今回の例ですと新宿から3駅の目白 、東京から1駅の有楽町まで定期区間を延長することができました
+αで秋葉原も定期区間に入れています。
目白から有楽町までの定期はちょうど15kmなので210円区間にうまく収まりました。
定期代も1ヶ月6,290円で6ヶ月は30,270円なので新宿~東京の定期代と全く同じ値段です。
水色の線が延長する前の区間
紫色の線が延長した後の区間
水色の延長前の定期区間は秋葉原を経由しない定期券のため
御茶ノ水~秋葉原、神田~秋葉原では運賃がかかってしまいます。
紫色の延長後の定期区間は秋葉原を経由する定期券で新宿から東京に向かう場合
御茶ノ水で中央総武線に乗り換えて、1駅隣の秋葉原で山手線に乗り換えなきゃいけないのかと思われますが
御茶ノ水~秋葉原~神田を経由する定期券では中央快速線の御茶ノ水~神田は特例として
通過できるようになっているのでそのまま中央快速線に乗って東京に行ってOKです。
本来通勤などで利用する定期区間から目白、高田馬場、新大久保、秋葉原、有楽町の5駅が定期圏内になりました!
定期の値段は1円も変わっていないので延ばした方がお得なのは間違いないですね♪
定期券の区間を延長するのは乗り降りできる駅が増えるだけではないです。
例えば 新宿から大宮に移動するとき通常だと483円の運賃ですがこれを先ほどの定期に適用させると
目白まで定期区間がありますのでこの通り運賃が406円と安くなりました!
これも先ほど説明したのと同じく対キロ区間制で新宿~大宮は30kmの運賃が本来適用されますが目白まで定期区間があるのでその分 運賃が適用される区間が短くなるのでそれに比例して運賃も安くなっています。
ただ定期の区間を延ばしただけで何十円か安くなるので定期区間外に乗車するときもお得になります。
定期区間内は行くところがなくても定期区間外によく行くところがあるという人でも節約することができてしまいます♪
そんなお得な定期券の延長ですが区間延長できない場合は以下の通りです。
定期券の区間延長ができない場合
・1㎞単位などで距離ごとに定期券の値段が変わる路線の定期を持っている ・学生定期 ・会社で定期券のチェックがある(会社と相談する場合あり) ・持っていた定期が1駅でも延ばすと値段が変わってしまう区間だった場合 |
なので自分が持っている定期券が区間延長できるかどうか事前に確かめる必要があります。
会社で定期券のチェックがあるケースがありますが
会社によっては定期の区間を延長することを認めている会社もありますので許可を得る交渉をしてもいいかもしれません。
定期券区間延長がお得なケース1 川崎から品川に通勤している場合
続いて少し定期の区間を伸ばしただけで大きなリターンが帰ってくる区間をご紹介したいと思います。
一つ目のケースは川崎から品川に通勤定期を持っている場合です。
距離にして11.4 kmで15㎞まで同じ値段ですのでまだ区間を伸ばせる余裕がありそうですね
定期の区間を横浜方面に一駅 鶴見まで延長させてみました。
距離にして15km以内に収まっていますので川崎~品川の運賃と変わっていません。
そして定期代も川崎と一緒になります。
鶴見まで一駅延ばしたところであまり変わっていないように思えますが実は品川と鶴見の定期区間はかなり強力な効果を生む定期区間になっています。
上の図を見てもらうとわかりやすいのですが
鶴見は東海道線と横須賀線の合流地点に実はなっています。
鶴見に横須賀線のホームはありませんが運賃計算上、鶴見を通過することになっています。
このような JR の規則があって相鉄JR直通線の羽沢横浜国大駅が開業した時に鶴見と羽沢横浜国大の運賃が180円(IC料金 178円)しかかからないのが話題になっていました。
鶴見から羽沢横浜国大に行くのには相当な遠回りを強いられるのに運賃は安いとこのような規則が存在するからです。
この横須賀線が鶴見に合流することによって品川と鶴見で東海道線と横須賀線の2つの経路が存在します。
この品川~鶴見は JR線の運賃計算精度で特定とされている区間のひとつです。
これを経路特定区間と言いまして簡単に言うとどっちの路線に乗っても OK という制度です。
この区間はどっちの路線に乗っても良いと認められているので区間内の東海道線と横須賀線の駅がすべて乗り降り自由になります。
つまり品川、大井町、大森、蒲田 、川崎、西大井、武蔵小杉、新川崎、鶴見が乗り降り自由ということになります。
元々は品川から川崎までの定期区間内でもちろん横須賀線の駅には乗り降りすることはできなかったのですが 1駅隣の鶴見まで伸ばすことによって横須賀線の西大井、武蔵小杉、新川崎の3駅も定期券内に含めることができてしまうのです。
逆も然りで品川新川崎の定期を持っていたとして鶴見まで区間を延ばすと東海道線の駅まるまる定期圏内に含めることもできてしまいます。
今回は分かりやすいように品川~鶴見でご紹介しましたが新橋~横浜でも定期券を延長しなくても横須賀線の西大井、武蔵小杉、新川崎が利用できますので乗り降りできるか是非試してみてください。
ケース2として快速線と緩行線が並行している路線でお得になるケースをご紹介します。
南柏から上野までの定期券を持っていたとします。
上野~南柏の定期代は1ヵ月 14,640円、 6か月 70,350円です。
1駅隣に延ばした柏の場合も見てみます。
上野~柏も定期代は1ヵ月 14,640円、 6か月 70,350円です。
柏は大きな主要駅で商業施設も多くあります。買い物に行く場合も南柏から1駅なので時間も節約になります。
あと東武野田線も乗り入れているので野田線を使うときも便利になります。
時間帯や接続時間によりますが常磐快速線で柏まで行って折り返しで常磐緩行線に乗って南柏まで行くと松戸乗り換えよりも1分早く南柏に到着します。
定期延長前は折り返しはできませんが定期区間内に含めれば折り返し乗車も合法になります。
このように総武線や常磐線などのように快速線と緩行線が並行していて快速線の停車駅の一つ手前の緩行線しか止まらない駅に住んでいる場合は定期を延長させやすく時間とお金の節約になる場合があります。
上記のケースによる例を示しました。
こんなの時刻表よく読み込んでいる鉄道オタクぐらいしか知らないものなので知らない人が大半だと思いますが知っていると相当お得になるものなので今回ご紹介させていただきました。
定期の区間を延長して節約を測る方法をご紹介しました。 定期区間の延長をできることを知っているか知らないだけで節約できる上に行動範囲が広がるので 今まで行きにくかったところも行きやすくなってくると思います。
定期区間を延ばせるだけ延ばして行動の幅をじゃんじゃん広げていきましょう!
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